私はタクシーの運転手をやってるの
夫が亡くなった年に始めたから
もう8年になるわね
息子がいるんだけど
夫が亡くなった時まだ7歳だったけど
進学してもう高校生になったわ
私ね この仕事に就けて幸せよ
だって もし会社に勤めていたら
具合が悪かったり病気になった時
おうちに戻れないでしょう
でもこれに乗って仕事をしていたら
いつでも家に帰れるじゃない?
それに 私はこの仕事のオーナーなのよ
もちろん思ったよりも
お客が拾えない時もあるわ
反対に予想以上の時もあるけどね
でもどちらにしたって私は幸せなのよ
だってね 売上の良し悪しについて
誰かと不満を言い合う必要が
無いでしょう
私の商売なんだからね
朝から晩まで運転しっぱなしなの
まぁこれ以外にできることが
無いってことなんだけど
でもね 何も知らないってわけじゃないわよ
コピー機の使い方だって知ってるし
家で内職をしたりもするわ
他にも色々とできるんだから
私はね 自立した人間でいたいのよ
そのためにタクシーを運転するの
この仕事は私の愛の表現とも言えるわね
私はこの仕事を愛してる
タクシーを運転するっていうのが 好きなのよ
だから この仕事が務まるんだと思うわ
そう タクシーよ
私はこの仕事を愛してるわ
この街の運転は とてもひどいのよ
だから1番大切なのは事故に合わないようにすること
みんな 全然ルールを守らないの
荒い運転をする人ばかりだけど
そんなのダメじゃない?
もう8年にもなるから
流石に慣れてはきたけど
それでも 気を抜けない仕事よ
ちゃんと交通マナーを守れば
もっと安全に走れるのにね
このタクシーはね
私にとっては神様からの贈り物なのよ
深い充実感を得る時はそうね
息子と楽しく過ごせる時ね
もちろん お金をたくさん稼げたときは
とってもとってもハッピーよ
分かるでしょ
反対にね 大嫌いなのは飲酒と喫煙
私のタクシーの中では 絶対にお断りだわ
だってストレスじゃない
私が女性なのに
タクシーの運転手をやっていることを
褒めて励ましてくれる人もいるわ
でもそれは女性と教養のある人だけね
からかってくる人も いるの
だからね 女性がこの仕事をするのって
とても大変なことなのよ
Auto Driver in south INDIA summer 2018
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